地域別・京都旅行にかかるお金とは?

京都(京都市)は古くから日本の人々を魅了し、近年は外国人からの人気も高まっている東洋有数の人気観光地です。そして、全国から新幹線や高速バスを利用して日帰りまたは1泊2日の旅行ができますが、細かいコストについてはあまり知られていないようなところもあります。

そこで、初めて京都旅行をしてみたい人のために、各地から京都に向かうにあたって必要になるお金情報をお届けします。

身近な大阪から京都旅行に行く場合

京都府に隣接する大阪からであれば、お金があまりない場合、かなり安い京都旅行を実現させる事も可能です。まず、新大阪駅(大阪市淀川区)から京都駅まで新幹線で移動すると13分で到着しますが、片道1820円(指定席の場合)・往復3620円もの運賃がかかります。

しかし、大阪駅(大阪市北区)からJR京都線の快速電車に乗った場合は京都駅まで30分とかなり早く着くほか、片道運賃はわずか560円です。

そのため、日帰りで弁当・水筒を持参して現地でまったくお金を使わないのであれば1120円での激安日帰り旅行が実現します。続いて、現地で1泊する格安旅プランをご紹介すると、まず京都の宿泊施設は外国人観光客からの人気アップに比例して1泊料金の相場が上昇傾向です。

一方、ネットカフェについては5時間約1000円・10時間約1300円といったようなナイトパックを用意している店が依然として存在しています。そして5時間パックは現実的ではないためパスするとしても10時間で1280円という某店舗のナイトパックを利用すれば、夜から朝まで長く暖かい場所で過ごす事が可能です。

ここまでの消費金額は交通費と宿泊費合わせて2500円弱になりますが、食事はスーパーの激安弁当or惣菜あたりで済ませば、3000円での1泊旅行も不可能ではありません。節約旅行は嫌で、ある程度旅費にお金をかけても構わない場合でも、食費や行楽費にお金を費やしたいなら新幹線には乗らず在来線で移動するほうがよいでしょう。

なぜなら、所要時間は対して変わらないのに在来線に乗るだけで約2500円(往復)のコストを削る事が出来ますし、新幹線チケットをとる手間がいらないからです。最近大阪に引越して来たばかりで、大阪から京都に向かった事が一度もない人は是非覚えておいてください。

続いて、京都駅付近の宿泊施設に関しては、ネットカフェが嫌な場合でホテルに泊まる場合、時期・曜日によっては1万円以上が相場になっている日もあります。しかし、閑散期や平日であれば1泊4000円程度で停まれるビジネスホテルも存在し、交通費と合わせると約5000円です。

あとは、新幹線に乗らずに在来線に乗った事で浮かせたお金で食事を満喫するとしても7000円から8000円あれば、ある程度グレードの高い1泊2日旅行が実現します。その他、とびっきりリッチな旅行をするとしても、例えば予算が3万円あれば、通行費があまりかからないため豪華な旅をする事が出来ます。

名古屋から京都旅行に行く場合

愛知県と京都府は隣接した都道府県ではありませんが、名古屋駅から京都駅までの距離は約150kmのため、新幹線で移動するとわずか35分で到着します。

また、新幹線ほど早く着かないものの、高速バスでも伏見区の京都深草バス停まで2時間半・京都駅まで約2時間45分です。そういった近さが受けて、名古屋から京都に日帰りで遊びに行く人も増えていますが、特に近年は高速バスをうまく利用した日帰り旅行が人気を集めています。

人気の秘訣は圧倒的な交通費の安さにあり、トイレ付きの高速バスに乗って片道約1500円・往復約3000円で行き来する事が可能です。新幹線に乗ると35分で着く一方で、往復運賃は約1.1万円(指定席)かかるため、高速バスを利用した時・新幹線を利用した時の差額は約8000円にのぼります。

そして、家から弁当や大きな水筒を持参してバスに乗り込み、現地で無料観光スポットを巡る形であれば、わずか3000円の予算でも京都を楽しめます。しかし、バスだと2時間以上の時間がかかりますので、お金がたっぷりとある場合は往復1万円以上かかるとしても新幹線を利用する形のほうがおすすめです。


東京から京都旅行に行く場合

大阪や名古屋から京都に向かう場合は、朝出発の高速バスに乗車しても午前中には京都に到着します。しかし、東京と京都の距離は直線距離で約400km・高速道路を通ると約450kmの距離があるため、早朝出発の高速バスに乗ったとしても現地到着は午後になります。

そして、時間的には8時間くらいかかりますが、高速バスでの格安旅をしたい場合、夜行便に乗ってバスの中で睡眠をとる形がおすすめです。ちなみにバス料金についてはトイレ付きのバスでも2500円で済む日もあり、こういったバスに行きも帰りも乗れば交通費は5000円ほどで済みます。

弁当や携帯食をリュック等にたくさん詰めて出発し、翌朝着いたら現地には泊らず、その日のうちに夜行便で帰るのであれば予算5000円の京都旅行も可能です。一方、新幹線で移動する場合は片道8時間かかるような事はなく2時間20分ほどで着くため、潤沢なお金があるなら新幹線を利用するほうがベターといえます。

新幹線の運賃に関しては、指定席利用の場合、往復約2.7万円かかりますが、宿泊費・食費等を合わせて3.5万円あれば充実した1泊2日の旅行ができます。

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福岡(博多)から京都旅行に行く場合

福岡(福岡市)から京都までの距離は600km以上あり、高速バスを利用すると、東京から京都に向かうよりさらに長い時間を要します。具体的には約10時間かかりますので、往復の運賃は1万円以内で済む日もありますが、高速バス利用はあまり推奨できません。

新幹線で移動すると往復約3万円かかりますが、東京行きの新幹線に乗れば約2時間45分で到着するため、少しお金を貯めて新幹線で向かうほうが良いでしょう。そして、交通費にお金をかけたとしても、現地での食費・宿泊費を工夫して安く済ませれば、3.5万円の予算でも楽しい1泊2日旅行が出来ます。

お金がないため、どうしてもバスで移動したい場合には注意点があります。京都まで往復1万円で行けるようなバスは、トイレがなくて携帯電話の充電コンセントも用意されていない場合が多い傾向です。そのため、バス移動の際は、少しでも安いバスに乗る事にこだわるのではなく、往復1.5万円くらいかかるとしても、車内環境も素晴らしいバスに乗る事が重要といえます。

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四国の東部から京都旅行に行く場合

四国東部から京都にバスで向かう場合は、岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋or広島と愛媛を結ぶしまなみ海道を通る必要はありません。

例えば、香川や徳島からであれば、淡路島を通って京都に向かえるため、高速バスの運賃は往復7000円から8000円で済みますし、所要時間は3時間前後です。

そのため、十分日帰り旅行も可能で、1万円の予算があれば、そんなに現地での節約が要らない京都日帰り旅行が出来ます。